月桂寺は臼杵藩稲葉家の墓所ですが、
残念ながら拝観お断りのお寺。
これは事前にネットで調べていて、
拝観出来ないのは知っていましたが、
とにかく行ってみる事を常としてますので、
とりあえず訪問しました。
「月桂寺」。
山門前の立札には拝観お断りの文字。
立派そうな寺院ではありますが、
やはり檀家以外は入れない模様。
写真が暗いのは日没直前に訪れた為で、
事前に拝観お断りと知っていたので、
門前の写真だけは撮れるだろうと、
日没ギリギリで訪問した次第です。
境内に藩主の霊廟と奥方の霊廟があり、
その中に歴代の墓碑が入っているらしい。
臼杵藩稲葉家の墓所としては、
東京都港区の東禅寺にもあるようですが、
こちらも非公開とのこと。
寺院は神社と違い賽銭箱が無い場合が多く、
参拝者が来てもメリットが無い。
それでも住職に出会ったりしたら、
「よくお参り下さいました」と、
笑顔で快く挨拶してくれたりする。
〇〇の墓所を探していると言うと、
わざわざ案内してくれる場合もある。
拝観料があるところもありますが、
維持運営に必要であるのでしょうから、
快く払わせて頂きたいです。
江戸時代にはお金の無い旅人は、
同じ宗派の寺院を探して門を叩き、
無料で宿泊させてもらったり、
食事を振舞われたりもしてたとか。
実に素晴らしい事ですが、
施しをするには裕福でなければなりません。
これが可能なのは領主等の庇護があるからで、
それが出来なくなったのは明治時代以降。
領主らの庇護が消えた為、
檀家に頼って維持するようになると、
施しをしている場合ではなくなる。
維新の弊害といっても良いでしょう。
多くの寺院を訪問していますと、
拝観お断り、檀家以外の墓地立入禁止等、
墓所への参拝が出来ない場合もあります。
その理由は色々とあるようで、
心無い参拝者に迷惑行為を受けた場合、
立地的に盗難の恐れがある場合等、
仕方ないと思えるものも多い。
檀家が一般参拝を嫌がった場合や、
寺自体が一般参拝を煩わしかったりと、
???な理由の部分もあるにはある。
勿論最初に書いたようにメリットは無く、
寺院の好意によって境内に入り、
参拝させてもらっている立場。
我々のような趣向を持つ者からすると、
どうにか参拝出来ないものかと、
無駄に愚痴りたくもなりますが、
寺院の方針で拝観が出来ないのであれば、
それは仕方のないお話ですね。
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・大分県臼杵市 臼杵城跡
臼杵藩稲葉家の居城跡。