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尾去沢鉱山は盛岡藩の鉱山でしたが、
その歴史は飛鳥時代にまで遡ります。
和銅元年(708)に銅山が発見さたとされ、
その後に金も採掘されるようになり、
東大寺の大仏や中尊寺金色堂に、
尾去沢鉱山の産金が用いられたという。
明治期以降は近代化が進み、
昭和53年まで採鉱されて閉山。
また井上馨の汚職事件にも関わる為、
是非とも訪問したいと思っていました。
「観光鉱道入口」。
尾去沢鉱山は観光坑道見学コースと称し、
実際の鉱山跡を見学する事が出来ます。
見学コースは全1.7kmと長く、
全て見てまわると約45分。
坑道は近代のものが先にあり、
江戸期のものは最後となっています。
内部はひんやりとしていました。
薄着はやめた方は良いでしょう。
入口付近のみコンクリートです。
コースの殆どは線路となっており、
落盤防止の支柱が設置されています。
幻想的な内部。
シュリンケージ採掘法で採掘されており、
鉱山は15段の階層になっています。
「山神社」。
坑内作業者の安全祈願の為、
坑道内に創建されたもののようです。
「古酒の蔵」。
山神社の前にある酒蔵。
日本酒の古酒やワインが置いています。
坑内は一定の温度に保たれている為、
酒の保存に適しているとのこと。
折角なので特別コースへ。
これより先は人形が沢山出てきます。
作業員達の休憩所。
なかなかリアルです。
バッテリー電車は三菱製。
これで鉱石を運んでいたようです。
人形を使い色々と場面を再現しており、
なかなか楽しめますが、
近代鉱山は当ブログの趣旨ではなく、
未だ江戸期のエリアまで辿り着けず。
江戸期は次の記事とします。
つづく。
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