真正極楽寺は浄土寺真如町にある天台宗寺院。
永観2年(984)に延暦寺の僧戒算が夢告により、
延暦寺常行堂の本尊阿弥陀如来立像を、
神楽岡東の一条天皇の母の離宮に安置し、
正暦3年(992年)に本堂を創建したのが始まり。
「本堂」。
享保2年(1717)再建の本堂。
真正極楽寺は真如堂と通称されており、
本尊の木造阿弥陀如来立像は、
慈覚大師円仁の作とのこと。
この阿弥陀如像は[頷きの阿弥陀]と呼ばれ、
比叡山修行者の本尊となる事を嫌がり、
京の人々、特に女人を救って欲しいと言うと、
首を縦に振って頷いたとされます。
真正極楽寺は数回移転していた他、
本堂は幾度も消失を繰り返しており、
元禄6年(1693)に現在地に移転しました。
国指定重要文化財。
「三重塔」。
文化14年(1817)再建の三重塔。
宝暦年間(1751-1764)に建立され、
法華塔とも呼ばれていたようです。
高さは約30メートルとのこと。
■関連記事■
・京都府京都市 真正極楽寺/石田英吉墓所
真如堂墓地にある石田英吉の墓。
・京都府京都市 金戒光明寺
隣にある浄土宗の大本山寺院。
・滋賀県大津市 三井寺
天台寺門宗の総本山寺院。
・和歌山県紀の川市 粉河寺
粉河観音宗の総本山寺院。