清水湧水は昭和の名水百選選定の湧水で、
清水寺境内より湧き出しています。
建長元年(1249)に常陸国の僧日用比丘が、
諸国巡歴の途中に浮羽の地に立ち寄り、
木立の中に湧き出る水を発見。
そこに庵を開いたのが清水寺の始まりで、
その湧水を霊水と崇めたとされます。
「本堂」。
庵を開いた日用比丘の徳行に歓心し、
郷人が競って浄財を喜捨したとされ、
忽ちにして寺院が建ったという。
天正7年(1579)の大友宗麟の侵攻により、
一時荒廃して衰退。
その後の寛文8年(1668)、
久留米の梅林寺二世澤雲和尚が、
高弟休岳和尚を派遣して再興させ、
以降200余年法統を嗣いでいます。
「清水湧水」。
700tℓ/1日の湧水量を誇り、
周辺の飲料水、生活用水に利用され、
農業用水にも活用されているとのこと。
うきは市浮羽町は飲料水のすべてを、
地下水のみで賄っているようで、
全国でも非常に珍しい町とされています。
■関連記事■
・福岡県福岡市 不老水
昭和の名水百選。
・佐賀県西松浦郡 竜門の清水
昭和名水百選。
・熊本県宇土市 轟水源
昭和名水百選。