島津屋は石見国天領と松江藩領の境に位置し、
大森代官所の口番所が置かれていました。
島津屋の集落を西側から散策。
島津屋は断崖にある小さな集落。
街道沿い左右の高低差が凄い。
舟板壁の民家が並ぶ島津屋の集落。
風景は往時とそれ程変わってないのでしょう。
「田中屋(島林宅)」。
この敷地内に四畳半四部屋の建物があり、
大森代官所の役人が派遣され、
家族と共に詰めていたという。
街道沿いに木戸を設けて朝六時から、
夕方六時までを通行時間とし、
通行人は手形を示して通行税を払い、
荷物や行先等の確認を受けていました。
「天領島津屋口番所跡」碑。
日本海が望める場所に建つ跡碑。
一応は山陰のメイン街道筋なのですが、
その規模はかなり小さい。
参勤交代をする大名もおらず、
国境を接する藩は親藩の松江藩ですし、
過度の警戒も必要なかったのかも?
一応、差股、袖搦、突棒等の武器が、
番所には用意はされていたようです。
番所を過ぎて少し行くと集落は終り。
山を越えて田儀川を渡れば松江藩領です。
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