去年に第1回が行われた「晋作文化祭」。
今年も行ってみました。
※前回の様子はこちら。
今回は坂本龍馬没後150年記念で、
坂東妻三郎主演映画
「坂本龍馬」が上映されました。
昭和2年の制作です。
前回の「狼煙は上海に揚る」と同様に、
主演は坂妻。
龍馬が忘れ去られのを憂う青年達の情熱が、
スター阪妻らの心を掴んで実現した作品。
僕は初めて観るのですが、
この作品は無声映画なのです。
活弁士がナマの語りで表現し、
セリフや解説を入れるというもの。
これは貴重な体験でした。
まずは菊亭山葵氏と顧見亭小客氏の落語。
こういう機会がないと、
落語をナマで観れませんので、
次回も続けて頂きたいものです。
次に劇団新派の演劇「幕末へGO!?」。
現代の若者が幕末にタイムスリップする話。
なんだかよくわからないながら、
笑いの散りばめられた楽しい劇でした。
そして下関観光ガイド平松資朗さんの講演。
平松さんの話は聞きごたえがあるのですが、
今回はちょっと時間が押していたのか?
とても駆け足でした。
これについてはちょっと残念・・。
そしてメインイベントの無声映画の上映。
活弁士の麻生八咫さんが登場し、
映画「坂本龍馬」についての口上。
まずは「チャップリンの移民」を上映して、
無声映画と活弁を堪能しました。
チャップリンは殆ど観た事ありませんが、
映像にあわせて臨場感あふれる語り、
アドリブなども色々と散りばめられ、
お世辞抜きで楽しめました。
・・で、阪妻の「坂本龍馬」。
さすが昭和3年の作品。映像が汚い。
阪妻はなんというか龍馬っぽくない。
今のドラマでデフォルトと違っていました。
今の龍馬は小汚い大男が主流ですが、
白黒映像なのもあって上級武士のよう。
男前すぎるのも理由のひとつでしょうね。
現存しているのが後半部分のみで、
禁門の変より龍馬暗殺まで。
駆け足で進むのですが、
寺田屋事件と大政奉還と暗殺が主で、
そこに時間をたっぷり取っていました。
動きがとてもカッコ良いのですが、
クサイ芝居ともいえないことも無い。
芝居らしい芝居って感じでしょうか?
映像を活弁士がナマで語りあげるのが新鮮。
無声映画ってなかなか良いものですね。
第3回はどんな映画か楽しみです。
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