清末地区の西側の阿内地区の八幡宮に、
清末陣屋の表門が移築されています。
「阿内八幡宮」。
平安時代初期の貞勧2年(860)に、
宇佐八幡宮より勧請したとされ、
仲哀天皇の禊の地としての伝説がある他、
元寇の際に霊験を現したとの事で、
長門探題から神田を賜ったとされます。
室町期の文明3年(1481)に社殿が改築され、
清末藩の立藩後は崇敬を受けていたという。
「楼門(旧清末陣屋表門)」。
回廊に挟まれた楼門は清末陣屋の旧表門。
四脚門形式の表門だったようですが、
瓦は葺き替えられているようです。
明治6年に移築されたもので、
16円95銭で払い下げられました。
明治時代の1円が現在の約2万円とすると、
33万円位で払い下げられた事になります。
意外と安いですね。
「拝殿」。
大正8年建立の拝殿。
平成19年に補修が行われました。
祭神は応神天皇、神功皇后、仲哀天皇、
田心姫命、市杵島姫命、湍津姫命、
大山祇神。
境内社として綿津見神社、菅原神社、
須賀神社が鎮座しています。
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