東京都台東区 本覚院/有馬直純供養塔

本覚院は江戸城にあった山王社移転に伴い、
山王社別当として創建されました。
※山王社は江戸城鎮守社でしたが、
 3代将軍徳川家光の意向により、
 東照宮が鎮守となった事によって、
 寛永寺境内に移されています。
※※山王社は今の赤坂日枝神社


東京国立博物館の東側には、
寛永寺子院が集まっており、
その東側に本覚院があります。

本覺院」。
寛永寺を開山した南光坊天海は、
寛永20年(1643)に本覚院で死去しましたが、
108歳の高齢での往生であったようです。
上野恩賜公園にある毛髪塔は、
当時の本覚院の寺域だったという。

本覚院参道に有馬直純の供養塔があります。

松園院殿光山宗和居士」。
延岡藩初代藩主有馬直純の供養塔。
参道右手に石灯籠のようにあります。
本覚院は丸岡藩有馬家の菩提寺で、
歴代の墓所があったようですが、
大正5年に丸岡の高岳寺に改葬。
墓所は国立博物館の庭園となっており、
現在も移転されなかった墓碑が、
庭園に残っているようです。
この供養塔は初代直純のものであった為、
有馬家の菩提寺であった事の証として、
残されたものではないでしょうか?

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