東京都台東区 長明寺/平田蝶子の墓

台東区の観光名所である谷中銀座
1950年代から続く昔ながらの商店街で、
脚光を浴びている場所のようです。

夕焼けだんだんから谷中銀座を望む。
日暮里駅方面から谷中銀座に下りる階段。
 夕焼けだんだんは階段の愛称。

田舎者からすれば昔ながらの商店街など、
さして珍しくもないのですが、
これ程の活気のある商店街というのは、
非常に珍しいと思います。

その夕焼けだんだんの南側にある大きな寺。
日蓮宗長命寺平田小蝶の墓があります。

長明寺」。
長明寺は旗本志村八兵衛が、
関ヶ原の戦いで戦死した部下を弔う為、
慶長14年(1609)に創建した寺院。
大正期に谷中にあった正運寺と合併し、
現在に至っている模様です。

本堂裏手に平田小蝶の墓があります。

蝶子之墓」。
平田小蝶の墓。
蝶子は会津藩士平田門十郎の二女で、
禁門の変で父を失った後、
同藩士赤岡忠良の養女となり(後に離縁)、
会津戦争では婦女隊(娘女隊、女隊)に所属。
隊での動静には諸説あるようで、
中野竹子の戦死後に隊をまとめ、
若松城入城を果たして戦ったとか、
混戦ではぐれて東京まで逃げたとか。
とにかく会津戦争を生き延びており、
後に元会津藩士戸田衛門と結婚。
一男二女をもうけたようで、
明治18年に死去しています。

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