慶長13年(1608)に佐賀藩肥前神代領は、
鍋島直茂の兄鍋島信房に与えられ、
以降は廃藩置県まで神代鍋島家が、
代々神代領を統治してきました。
その拠点となっていた神代陣屋跡には、
神代鍋島家の邸宅が建てられており、
これを平成16年に当時の国見町が購入。
後に雲仙市に受け継がれて保存され、
整備が行われて一般公開されています。
「長屋門」。
江戸時代末期建築の長屋門。
左右に石垣を積んだ塀が伸びています。
国指定重要文化財。
「主屋玄関」。
寺院風唐破風の意匠の玄関。
昭和5年建築の主屋のものです。
「旧鍋島家住宅」。
庭園より望む旧鍋島家住宅。
住宅は主屋、長屋門を含む5棟に分かれ、
明治時代中期建築の御座敷、
江戸時代後期建築の隠居棟、
明治時代後期の土蔵で構成され、
これらが国指定重要文化財となっています。
「庭園」。
江戸時代よりあった陣屋の庭園を、
大正時代に改修したもので、
回遊式枯山水庭園となっていますが、
江戸期は池泉庭園だった模様。
「内部」。
内部は見学出来ますが、
撮影出来る場所は限られていました。
ウチの子らはこういうお屋敷が、
探検気分で結構好きだったりします。
■関連記事■
・佐賀県佐賀市 佐賀城跡
佐賀藩鍋島家の居城跡。
・長崎県平戸市 松浦史料博物館
現存する陣屋建物遺構。
・山口県防府市 三田尻御茶屋跡
現存する御茶屋の建物。