柳屋奉善は近江国日野で創業し、
蒲生氏郷の御用菓子司を務めていたとされ、
氏郷の松坂移封に伴い移転したとされます。
後に氏郷は会津に大封を得て移りますが、
その際は移転せずに松坂で腰を据えており、
以後も松坂城下で菓子司を営み続け、
約450年の歴史を誇っているとのこと。
「柳屋奉善」。
伊勢街道沿いに店舗を構える柳屋奉善。
長い歴史は順風満帆なものではなく、
先の大戦中は砂糖が手に入らなかったが為、
菓子作りをすることが出来ずに、
白熱電球を作って生計を立てていたという。
現在はビルの1階に店舗を構えており、
伝統菓子の「老伴」を作り続けています。
口伝によると織田信長を接待する為に、
氏郷が柳屋に開発させたとされており、
羊羹と最中という珍しい組み合わせが、
信長を大いに喜ばせたとされます。
「老伴」。
最中の皮を受け皿として羊羹を流し込み、
その表面を糖蜜で固めたもので、
元々は「古瓦」という名前でしたが、
三井松阪家第7代当主三井高敏により、
「老伴(おいのとも)」と名付けたとされます。
最中に描かれた「飛鴻延年」の図柄は。
中央の翼を広げた「鴻(おおとり)」の左右に、
「延」と「年」の文字が配されおり、
不老長寿の願いが込められているとされ、
縁起の良いおもてなし菓子だったとのこと。
甘さも控えめで最中と羊羹の相性も良く、
緑茶によく合ってほっとします。
まさに「老いの伴」な和菓子でした。
●銘菓・名物
【柳屋奉善】
創業:天正3年(1575)
創業者:村田市兵衛善貞
代表菓子:老伴
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