福岡県田川郡 香春宿跡

香春は古い歴史のある場所で、
その名は8世紀の豊前風土記にも記され、
大宰府参道の宿駅として繁栄しました。
江戸時代には秋月街道宿場町となり、
更に繁栄していたようで、
小倉城下に次ぐ賑わいであったという。


香春町香春周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが香春宿跡。

南側より散策。

香春宿跡(魚町/山下町)」。
香春宿は香春岳(一ノ岳)の西麗にあり、
金辺川(清瀬川)に沿って続いでいます。
宿場の面影は残っているものの、
宿場当時の建物は見当たりません。


伊能忠敬測量止宿之地」。
伊能忠敬が宿泊した米屋源右衛門宅跡
伊能は文化9年(1812)7月13日に、
英彦山を出て香春に入っています。
翌日は月食であったようで、
その実測の為に小倉に向かいました。


札の辻」。
街道は宿場中央付近で枡形となり、
脇道との三差路が札の辻となっていました。
維新後には警察署が建てられたようです。


香春宿跡(本町)」。
古い家屋は少々ありますが、
魚町/山下町と左程違いはありません。
多分この辺りが宿場のメインと思われます。


御茶屋香春藩庁跡」。
藩営の御茶屋の跡。
ここについては別記事を書いています。
福岡県田川郡 御茶屋香春藩庁跡

香春宿の町割りは細川家小倉藩の時代、
一ノ岳に築城された鬼ヶ城の城下町として、
細川忠興の弟細川孝之が形成しました。
これが鬼ヶ城の廃城により宿場町に変化し、
やがて交通の要所として発展したようです。

■秋月街道の宿場町

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