日ノ浦は平戸往還の終点(始点)。
平戸島への渡し場であったようで、
藩主御座船も平戸からやってきました。
田平港周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが日ノ浦の宿場。
「田平港(日ノ浦)」。
九州本土からの平戸島への玄関口で、
平戸大橋完成前はフェリー航路が主役で、
非常に賑わった場所だったようです。
現在も平戸、的山大島行の航路があり、
平戸瀬戸市場もある程度賑わっていました。
「平戸大橋」。
鮮やかな朱色の平戸大橋。
北九州市の若戸大橋を彷彿とさせますが、
双方は似たような大きさのようです。
「御番所跡」。
平戸藩の口留番所のあった場所。
平戸瀬戸市場の北東方向にあります。
通行人や物資を取り締まった場所で、
吉田松陰もここで手続きをしました。
国道204号線のひとつ東の道。
ここから平戸往還が始まります。
「日ノ浦本陣跡」。
十八親和銀行駐車場が本陣跡。
遺構はないようですが、
なんだかそれらしい石垣はあります。
平戸藩営の御茶屋だった模様。
「平戸往還入口」。
平戸往還へはここから出発。
いきなり急坂から始まります。
少しのぼったところ。
両脇の建物は更新されていますが、
雰囲気は当時もこんな感じでしょう。
更に上には石壁が積まれており、
目下の本陣を覗けないようになっています。
吉田松陰は嘉永3年に平戸に遊学し、
山鹿流軍学者葉山左内を訪ねました。
この往路に平戸往還を通っており、
日ノ浦から舟で平戸に渡航し、
15日間平戸に滞在しています。
復路は残念ながら平戸から飛船に乗り、
一気に時津まで行っていますので、
日ノ浦へは渡っていません。
平戸往還の宿場町
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