伊太祁曽神社は紀伊一宮。
※紀伊一宮は他に日前宮、丹生都比売神社。
創建時期は定かではありませんが、
現在の日前宮の境内地に祀られていたようで、
垂仁天皇16年(647)にその地を明け渡し、
和銅6年(713)に現在地に遷座したという。
素戔嗚尊とその子五十猛神は、
高天原から新羅に降り立ちますが、
その地を気に入らず出雲国に移動。
素戔嗚尊は木の種を五十猛神に渡し、
日本中にその種を蒔くように命じました。
五十猛神は大屋津姫命、都麻津姫命と共に、
※二人は五十猛神の妹神。
九州から順番に種を蒔いて国中を青山にし、
最後に木の国(紀伊国)に降り立ち、
そこで祀られる事となります。
「大鳥居(一ノ鳥居)」。
平成29年再建の大鳥居。
木造の巨大な明神鳥居で、
先代の大鳥居が老築化した為に、
伊勢神宮式年遷宮の古材を使い、
今迄の鳥居の木材と繋ぎ合わせたもの。
「鳥居(二ノ鳥居)」。
こちらも木製の明神鳥居。
「神橋」。
鏡池に架かる神橋。
「割拝殿」。
神橋の先にある大きな割拝殿。
「拝所」。
割拝殿をくぐると拝所となっており、
中央奥の本殿に五十猛神を祀り、
左脇殿に大屋津姫命、
右脇殿に都麻津姫命を祀っています。
日本は緑豊かな国ですが、
それは五十猛神が国中に種を蒔いたから。
樹木と自然保護の神である伊太祁曽神社は、
今の世こそ参るべき神社かもしれませんね。
■関連記事■
・和歌山県岩出市 根来寺
新義真言宗と深い関係があるという。
・和歌山県和歌山市 日前宮
同じく紀伊国一宮。
・和歌山県和歌山市 丹生都比賣神社
同じく紀伊国一宮。