伊崎町にある青壁の家(個人宅)の花壇に、
[關屋松兵衛旧宅跡]の碑と説明版があります。
「關屋松兵衛旧宅跡」。
付船業を営む關谷松兵衛の宅があった場所で、
※付船業とは水先案内を行う商売。
北浦巡視の際に吉田松陰が宿泊しています。
嘉永2年、長州藩は吉田松陰らに、
[異賊御手当御内用掛]として、
領内海岸防備の巡検を命じました。
この巡検は[廻浦紀略]に記されていますが、
萩から下関の日本海側の海岸を視察し、
海防の方策を探るというもの。
これは僕のような地元民が読めば、
知った地名が色々出てきて面白く、
特に下関に入ってからの事は、
地図が浮かぶので容易に様子が想像できます。
松陰らが下関近辺を巡険するにあたって、
拠点としたのがこの關屋松兵衛の家で、
ここに4日滞在し、彦島や伊崎、
竹崎、亀山などを巡っています。
■関連記事■
・下関市伊崎町 伊崎厳島神社/鈴ヶ森稲荷神社
小瀬戸を望む高台にある神社。
・松陰の北浦巡視⑥
吉田松陰は關谷松兵衛邸を宿としました。
・下関市伊崎町 ひょうたん井戸
高杉晋作が隠れたと伝わる井戸。