青山霊園外人墓地にあるキヨッソーネの墓。
「ALLA SACRA MEMORIAL DL
PROFESSORE EDOARDO CHIOSSONE
NATO IN ARENZANO(ITALIA) NEL 1833
MORTO IN TOKIO L’11 APRILE 1898 」。
画家エドアルド・キヨッソーネの墓。
代々製版や印刷業を営んでいた家に生まれ、
リグーリア美術学校で学び、
特別賞を受賞して教授となっています。
紙幣印刷に興味を持って国立銀行に就職。
独国ドンドルフ・ナウマン社に出向し、
紙幣印刷の仕事に携わるようになり、
明治政府が発注した紙幣も携わりました。
明治8年に日本の要請に応じて来日し、
大蔵省紙幣局で指導しており、
紙幣の他にも郵便切手、印紙、銀行券等、
500点を超える版を掘っています。
宮内庁の依頼で明治天皇の御真影も製作。
他にも維新の元勲の肖像も多く手掛け、
有名な西郷隆盛の肖像も彼によるもの。
雇用期間の終了後も日本に残り、
退職金や恩給で日本の美術品を購入し、
麹町の自宅で明治31年に死去しています。
墓所は青山霊園外人墓地南1種イ6側48番。
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