俵坂は佐賀藩と大村藩の藩境にあり、
佐賀藩側に俵坂口番所が設置され、
佐賀藩の支藩蓮池藩が管理していました。
「俵坂集落」。
俵坂口番所跡は俵坂集落にあります。
集落は何となく当時の雰囲気が残り、
良い感じに鄙びている様子。
往時は旅人用の旅籠もあった事でしょう。
「俵坂関所遺跡」碑。
題字は県知事鍋島直紹によるもの。
彼は鹿島鍋島家15代当主で、
佐賀藩11代藩主鍋島直大の孫。
関所とは幕府が管理する関門の名称で、
藩営の関門は口番所や御番所といいます。
※口留番所ともいう。
つまり正確には俵坂関所ではありませんが、
通称で呼ばれていた可能性もあります。
碑の後ろ側に残る石垣。
口番所の建物のものと思われます。
俵坂口番所は敷地面積200余坪で、
建物は間口7.2m奥行12.6mとのことで、
藩士1名と足軽9名が常駐し、
街道には門札が建てられて、
両脇に竹柵か巡らされていたという。
口番所では旅人の通行が取り締まられ、
特にキリシタンに厳しかったとのこと。
踏み絵とかあったのでしょうか?
ちなみに俵坂峠は現在ラブホが建っており、
あまり良い写真が撮れませんでした。
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大村藩と平戸藩の藩境にある番所。