つづき。
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文久元年9月朔日。
上様御登城。当番。
この夜密かに水戸人岩間某、
薩摩人樺山某が大和の部屋来る。
とても慌ただしかった。
※上様は藩主毛利敬親ではなく、
世子毛利定広の事と思われます。
水戸人岩間某は岩間兄弟のどちらか?
薩摩人樺山某は樺山資紀か?
大和は大和弥八郎のこと。
2日。非番。部屋替え有り。
河野山兵衛と相部屋になる。
※河野小兵衛?
熊次郎が少病。
※有吉熊次郎?
この間奥平数馬に会いに行き、
その宴席で詩を作った。
愛君風相帯仙骨、脱却俗塵我敢尤、
人海如今波浪悪、倶持孤棹汝時流、
〇朔日に御供を差控える様、
赤川が伝えに来た。
3日。先輩の楢崎に金子三両を借りる。
※楢崎弥八郎?
蔵田恭蔵と中村權三郎は肴を届けてくれた。
井上は肴を持って来る。
※たぶん井上聞多。
先輩の三蔵も肴をくれる。
これらはいつか全て報いなければ。
清内は徳久利をくれる。このも同じ。
※吉田稔麿の父清内秀清?
※色々と貰っていますね。ほぼ肴ですが。
推測ですが遅れた誕生祝いかも?
4日。外出。八木隼雄が同道するが、
途中で好きに分かれた。
予は日本橋まで買物。すし屋に入る。
芝神明前の占い師に良い事を聞く。
夜に小五郎の所に行く。
この日麻田が若君と議論したという。
玄瑞が小五郎方に来て聞いた。
玄瑞は麻田と七日に京都に趣く予定。
※麻田は周布政之助の事。
玄瑞は久坂玄瑞。
5日。当番。若君は藤堂様を訪問。
※津藩藤堂家。
夜になって帰って来られた。
6日。非当番。朝撃剣。小五郎方に行く。
直八に会い掛物等を頼む。
※時山直八。
夕飯後の御殿で面通しの稽古。
午前は通常稽古でこの時は教えられた。
7日。非番。他事なし、
8日。非番。同断。無他行。
つづく。
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初番手行日誌⑤
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