佐賀県佐賀市 佐賀宿跡①

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佐賀宿長崎街道の宿場。
佐賀城の城下町に置かれましたが、
大名幕使佐賀城を見せるのを嫌い、
街道を北に迂回させている為、
多くの曲がり道のある道となりました。

上記のように曲がり角が多い為に、
佐賀宿は非常に長くなっていましたので、
前半後半に分けた記事とします。


佐賀市街西側周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが佐賀宿跡(西側)。


佐賀宿全体。

西側より散策。

高橋」。
佐賀城下の西の入口である高橋
舟が通行し易いように橋桁が高い為、
高橋と呼ばれるようになったようです。


西の番所跡」。
枡形となった場所に番所があったようで、
往来する旅人を監視していました。


八戸町」。
番所を過ぎると長い直線が続きます。
のこぎり型の街並みとなっており、
家々には恵比寿像が置かれました。


八戸町を進むと最初の曲がり角。
これを曲がると長瀬町


六座町」。
T字路を右折すると六座町
更に進むと点屋町となっており、
約650mの長い直線の道が続きます。
北には築地反射炉跡がありますが、
これは別記事とします。


伊勢屋本町の道標」。
城下に3基しか現存しない道標のひとつ。
街道はここから北へ曲がります。


伊勢屋本町」。
南北に伸びる通りが伊勢屋本町
北へ進むと伊勢神社に至ります。


伊勢神社」。
慶長10年(1605)に城下が建設された際、
蛎久にあった伊勢皇大神宮の分霊を勧進し、
この地に創建された神社。
藩祖鍋島直茂や正室藤の方の信仰篤く、
佐賀藩によって保護された他、
大村平戸五島壱岐対馬等、
遠くからも季節ごとの参詣が行われました。


伊勢屋町」。
伊勢神社から東へ進むと伊勢屋町
この辺りには多くの旅籠が軒を連ね、
非常に活気のある場所であったという。

道の先には護国神社があり、
これを北折すると多布施町
この辺りで前半を終えたいと思います。

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