鹿児島県鹿児島市 南洲墓地/辺見十郎太墓

南洲墓地にある辺見十郎太の墓。


邊見十郎太墓」。
三番大隊一番小隊長辺見十郎太の墓。
※肩書は西南戦争時のものとします。
城下士辺見仲直の長男で、
六尺(180㎝)の大柄な体格の持ち主で、
薬丸示現流の達人であったとされます。
戊辰戦争では薩軍二番小隊に所属し、
各地を転戦して戦功を挙げました。
戦後は鹿児島常備隊の小隊長となり、
後に近衛陸軍大尉に就任。
皇居で火災が起きた際には、
妓楼で遊んでいた為に救援に間に合わず、
詰腹を切らされそうになりますが、
これを西郷隆盛が助けたという。
その西郷の下野に伴い辞職して、
鹿児島私学校の創設に関与。
西南戦争では三番大隊一番小隊長となり、
薩軍の中でも抜群の武勇を誇り、
部下からも信頼されていたとされ、
政府軍からは恐れられました。
敵を恐れて退く兵は容赦なく斬り殺し、
その生き胆を兵に食べさせたと噂され、
後に降伏して収監された将兵に、
これについて尋問した記録もありますが、
その事実は否定されています。
可愛岳の突破では先鋒を務めており、
西郷に最後まで従い城山を占領。
最後は西郷を介錯した別府晋介と、
刺し違えて死んだとされていますが、
最後まで奮戦して戦死したともされます。

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