初の染井霊園訪問。
訪問時は生憎の小雨日和でしたが、
これから少しずつ墓所を巡ります。


「正五位勲六等正木退蔵
　配　　　　齋藤久里子之墓」。
長州藩出身の教育者正木退蔵と、
その妻斎藤久里子の墓。
大組士正木治右衛門の三男に生まれ、
同藩士佐伯丹下の養子になりますが、
後に実家に戻って来たとされます。
松下村塾で吉田松陰に学び、
後に世子毛利元徳の小姓となっており、
藩内で正義派に属していました。
幕末期は藩内で職務を行っており、
明治3年に井上馨の招きで上京し、
翌年に英国留学。
ロンドン大学で化学を専攻し、
明治7年に帰国しています。
帰国後は開成学校で教壇に立ち、
明治9年に留学生の引率して再度渡英。
明治14年に英国より帰国すると、
東京職工大学の校長に就任し、
明治23年までこれを務めた後、
ハワイ国ホノルル総領事に就任します。
明治26年までこれを務めますが、
健康上に理由から辞任しており、
明治29年に49歳で病死しました。

墓所は1種ロ9号4。

■関連記事■
・東京都世田谷区　世田谷松陰神社(再訪)
　世田谷にある吉田松陰の墓所。
・東京都港区　長谷寺/井上馨墓所
　港区長谷寺にある井上馨の墓所。