建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山。
建仁2年(1202)に栄西禅師が創建しており、
京都での臨済宗の拠点となりました。
創建当時は天台宗、真言宗との並立で、
数度の火災で衰退した後に、
純粋な臨済宗の寺となったようです。
「勅使門」。
寺の南側の八坂通にある勅使門。
平教盛か平重盛の館門だったものとされ、
応仁の乱以降に移築されたとされます。
柱や扉に矢が刺さった痕跡があり、
[矢の根門][矢立門]とも呼ばれました。
国指定重要文化財。
「三門(望闕楼)」。
望闕楼とも呼ばれる三門。
大正12年に浜松の安寧寺からの移築。
江戸時代末期の建築とのこと。
「法堂」。
仏殿と法堂を兼ねる健仁寺の本堂。
明和2年(1765)再建されたもので、
本尊の釈迦如来坐像を祀っています。
「方丈」。
長享元年(1487)建立の方丈で、
安芸国の安国寺にあったものを、
慶長4年(1599)に安国寺恵瓊が移築。
創建当初は杮葺きだったようですが、
元文元年(1736)に瓦葺きに改められ、
昭和9年の室戸台風での倒壊後、
昭和15年に柿葺きで復興しました。
後の昭和37年に銅板葺きに変更されますが、
平成25年に柿葺きに変更。
裏手の庭に安国寺恵瓊の首塚もあります。
こちらも国指定重要文化財。
■関連記事■
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曹洞宗の大本山。