松原橋は松原通の鴨川に掛かる橋。
橋を渡り西へ向かうと清水坂へと続き、
清水寺の仁王門に至ります。
松原通はかつての五条大路にあたり、
寺町通から西は松並木であった為に、
松原五条通とも称されていました。
後に豊臣秀吉が六条坊門小路に橋を架け、
これを五条大橋とした事から、
六条坊門小路が五条通になっており、
この為に元々の五条大路は、
現在の松原通に変化したようです。
「松原橋」。
松原通がかつての五条大路だったので、
鴨川に架かるこの橋は五条大橋だった訳です。
知られている事ではありますが、
牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶が戦った橋は、
この橋が架かっていた場所にありました。
とはいえ武蔵坊弁慶の逸話に関しては、
伝説や創作が多く記録は少ないようで、
そもそも牛若と弁慶が戦った事も、
あったのか無かったのかも判りません。
但し義経郎党に弁慶がいた事は確かな事で、
義経に最後まで付き従ったようです。
江戸時代には歌舞伎[勧進帳]等で主役となり、
非常にメジャーな人物だった模様。
幕末期には既に松原橋と呼ばれており、
多くの志士らも宮川町や清水寺に行く為、
この橋を渡ったと思われますが、
特筆するよう事件は見当たりませんでした。
■関連記事■
・京都府京都市 大丸呉服店跡
松原通にあった大丸呉服店跡。
・京都府京都市 清水寺
松原通を西へ進めば清水寺。
・滋賀県大津市 三井寺(園城寺)①
弁慶が引き摺った鐘が残っています。
・岩手県平泉市 中尊寺
弁慶や義経の墓があります。