明王院は真言宗大覚寺派の寺院で、
開基は弘法大師空海とされています。
芦田川に面した愛宕山の麓にあり、
空海が愛宕山中腹に草庵に観音を安置し、
これが後に明王院となっていますが、
ここには常福寺という律宗寺院があり、
これを合併して明王院となったとのこと。
「明王院」。
隣の草戸稲荷神社は元々明王院の鎮守で、
神仏分離令により独立したもの。
江戸時代入ると福山藩水野家より崇敬され、
災害等で堂宇が損壊した際も、
水野家によって復興されました。
水野家が転封して阿部家が入封してからは、
阿部家の祈願寺となって更に隆盛。
明治に入ってから規模が大幅に縮小し、
現在残る伽羅のみとなったようです。
「山門」。
慶長19年(1614)再建の山門。
本瓦葺切妻造の四脚門で、
室町時代の部材が使用されています。
「本堂」。
本瓦葺入母屋造の本堂。
元応3年(1321)の建立とされており、
元和6年(1620)に山崩れで損傷した為、
翌元和7年(1621)に復旧されていますが、
その間の300年間の記録が無いようです。
国宝建築物。
本尊の木造十一面観音立像は、
平安時代初期の作とされており、
国指定重要文化財となっています。
「五重塔」。
29.14 mの純和様の五重塔。
貞和4年(1348)に建立されたもので、
建立以来、幾度も修理されて現在に至り、
その旧観を維持し続けたという。
こちらも国宝建築物。
「庫裡(左)」「書院(右)」。
双方共に元和7年(1621)に再建されたもので、
福山藩初代藩主水野勝成によるもの。
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