室津にある賀茂神社の起源は不明ですが、
平清盛も厳島詣の際に立ち寄ったようで、
江戸後期にはシーボルトも訪れました。
「大鳥居」。
石段上にある大鳥居。
大きな神社ではありますが、
鳥居はこのひとつだけの模様。
本多平八郎宗家6代本多忠国の寄進です。
「四脚門」。
龍の彫刻が施された四脚門。
四脚門の先は右手に本殿、左手に拝殿と、
非常に特殊な配置となっており、
このような配置を[とび拝殿]と呼ぶらしい。
上賀茂神社も[とび拝殿]らしいのですが、
まだ未訪問でこのような配置は初見です。
「拝殿」。
拝殿からその先の本殿に参拝するものですが、
正視すると本殿に背を向けてしまいます。
これは海からの参拝を考慮したものでしょう。
たぶん・・。
「本殿」。
中央の唐門から西回廊と東回廊が伸び、
その後方中央に本殿、
左側に貴布弥若宮社、権殿、
右側に片岡太田社、榲尾社が並びます。
これら建築物8棟は国指定重要文化財。
「シーボルト[日本]より」。
文政9年(1826)にシーボルトは室津を訪れ、
賀茂神社を訪問しています。
彼は境内からの播磨灘の展望の他、
当時あった多宝塔も絶賛したという。
残念ながら多宝塔は廃仏毀釈で破却され、
播磨灘も木々で見え辛くなっています。
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