吉田松陰は北浦巡視の際に、
阿川を訪れています。
※記事はこちら。
松陰は阿川の日和山に登って、
本浦の東西と今浦の台場を眺めました。
豊北町阿川周辺(日和山の場所)
日和山の麓にある蛭子神社。
エビスは商売の神でありますが、
漁業の神でもありますので、
阿川漁師の信仰を集めていたものでしょう。
境内から山道に入る。
こんな道しかないのかなと思ったら、
港側から行ける別の道もあったようです。
とりあえず進んでみると、
コンクリート製の東屋が現れました。
「松陰亭」。
阿川出身の代議士佐々木安五郎が、
昭和7年に建てたもの。
天井に名士の揮毫が張っているのですが、
ホコリで汚れていて判別できません。
それから少し先が頂上です。
「松陰先生登臨之碑」。
玄洋社総帥頭山満による揮毫の石碑。
松陰70年祭を記念して建てられました。
「日和山に登り本浦東西及び
今浦の台場を遠見す」と、
廻浦紀略には記されており、
松陰がここに登った事がわかります。
本浦は阿川湾の事だと思われますが、
今浦というのがよくわかりません。
日和山の西側の小さな湾の事でしょうか?
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