山陰の萩と山陽の三田尻を結ぶ街道萩往還。
いつか歩いてみたいと思いつつ機会が無い。
そのうち足腰が弱くなるかもしれません。
でも幾多の志士が歩いたその道ですので、
チャンスがあれば踏破したいものです。
萩往還は萩の唐樋にある高札場を起点に、
南北ほぼ直線に三田尻まで至る道で、
藩主の参勤交代にも使われました。
その萩往還の最大の難所が[一の坂]で、
そこに休憩所[一の坂御建場]が設けられ、
長時間の休憩を取る場所になっています。
「一の坂御建場跡(六軒茶屋跡)」。
急な坂道の両脇に石垣が詰まれています。
通称六軒茶屋と呼ばれたこの休憩所には、
名の由来である六軒の茶屋(民家)があり、
藩主一行や旅人に軒先で茶を振舞いました。
「主屋と別棟座敷」跡。
藩主と当番の御手廻衆が休憩する場所で、
ちょっとした東屋で再現されています。
別棟座敷は藩主が休憩する場所で、
床の高さが一段高くなった御座間が、
設けられていました。
「御家老休所」跡。
家老職や上級役人の休憩する場所で、
役職や身分で休憩場所が違ったようです。
萩側から見た一の坂御建場跡。
最大の難所と呼ばれるだけに急な坂です。
素通りは絶対出来ないと思いますので、
誰もが休憩したのではないでしょうか?
■赤間関街道/萩往還の宿場町
■関連記事■
・防府市 富海の船蔵
上方への最短ルート。飛船の拠点。
・防府市三田尻 防府紀行①
船倉や御茶屋等が設置されていました。
・防府市 国分寺
防府は周防国府があった場所。