741年、聖武天皇の詔により建立された周防国の国分寺。
創建当初の境内に、現在もそのままの規模で寺域が残っており、
全国的にも珍しい例とされています。
重要文化財の「金堂」には、多くの仏像・宝物があります。
↓重文リスト
金堂
木造薬師如来坐像(附:木造仏手1箇)
木造日光菩薩・月光菩薩立像
木造阿弥陀如来坐像
木造四天王立像
紺紙金泥般若心経 後奈良院宸翰
ここが幕末にどうこうあったわけではありませんが、
長州の諸隊のひとつである国分寺隊が、
この国分寺の地侍らによって結成されています。
禁門の変に於いて戦死した国分寺隊の招魂碑。
由川重吉信重 50歳、
佐竹直衛秀行 40歳
国本一学光久 21歳
由川佐太郎吉秀 18歳
の4人の戦死者を祀っています。
国分寺隊は元治元年、荻野隊と改称していますので、
「元治元子甲秋七月十九日歿
京師萩野隊諸士戰死招魂碑」
と、刻まれていました。
この国分寺の西には防府天満宮。東には毛利氏庭園があり、
防府市3大観光名所が並んでいます。
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