長門国厳島神社は名前からもわかるように、
広島の厳島神社と同様に宗像三神を祀る神社。
安徳天皇御座船に乗っていたとされる御分霊を、
壇ノ浦の戦いの後に地元民が偶然見つけて、
祠を建てて祀ったのが始まりとされ、
後に広島の厳島神社より勧請しています。
「一の鳥居」。
マンションに鳥居が食い込んでるのが面白い。
この土地の地主がマンションを建てる際、
鳥居をどうするか考えた挙句、
こうすることになったのでしょう。
鳥居の撤去のような罰当たりなことは出来ず、
苦肉の策といったところでしょうか?
「二の鳥居」。
道路を挟んで二の鳥居が見えます。
現在の境内はここから。
萩藩新地会所跡はこのすぐ左側。
「大太鼓」。
小倉城落城後の焼け跡に残っていたものを、
戦利品として持ち帰り奉納したもの。
小倉城再建の際に返還要求がありましたが、
奉納品の返還は出来ないと突っぱねたとか。
博物館などにあるものならいざしらず、
一度奉納されたならば神様の持ち物ですので、
返却には応じられないのでしょう。
「社殿」。
平成4年に浮浪者の放火で全焼してしまい、
新しい社殿が再建されています。
高杉晋作が小倉戦争の戦勝祈願を行い、
見事に勝利を納めて勝利を収めました。
この大太鼓を奉納したのは、
小倉城落城のお礼というわけですね。
■関連記事■
・下関市伊崎町 伊崎厳島神社/鈴ヶ森稲荷神社
近くの伊崎町にも厳島神社があります。
・福岡県北九州市 小倉城
大太鼓は小倉城にあったものだという。
・下関市竹崎町 大歳神社
奇兵隊旗揚げの軍旗を奉納した神社。