下関市豊北町 特牛湊

難読地名として知られる特牛(こっとい)。
JR山陰本線の駅名にもなっていますので、
難読過ぎて有名になっていたりもします。
古代朝鮮語コットイと云うらしく、
※現在の韓国語ではありません。
この辺りは古来より朝鮮半島と貿易しており、
隣の肥中湊密貿易の基地ともされているので、
諸説ありますがこれが語源でしょう。
※他に重荷を負う強健な牛[コトオイウシ]、
 子牛の方言である[コトイ]、
 小さな入り江である[琴江(コトエ)]など。

漁村であり北前船の寄港地ともなった為、
浦は江戸中期以降に発展したようです。


特牛湊」。
現在はケンサキイカの水揚げが盛んな漁港で、
最高級Aランクのケンサキイカのみが、
ブランドイカ特牛イカを名乗れるようです。


特牛の街並み」。
ある程度古い家屋らしきものはありますが、
リフォームされているものが多く、
鄙びた雰囲気はそれ程ありません。


遊郭らしき古い家屋もありました。
特牛浦には遊廓もあったようで、
貸座敷7軒、遊女は約30人であったとされ、
九州出身の女性が多かったという。

嘉永2年7月21日。
吉田松陰北浦巡視の帰路に、
特牛湊で同役らの乗る関船和布刈通と合流。
浦の民家に一泊したようです。

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