下関市豊北町 阿川八幡宮

豊北町阿川にある阿川八幡宮
創建は鎌倉時代弘長年間とされ、
阿川の開発と共に創建されたようで、
領主の阿川氏三家大友家
そして阿川毛利家の崇敬を受けました。


阿川八幡宮」。
訪問時は生憎の雨。
社殿は阿川毛利家により、
慶長18年(1613)に2代毛利元鎮と、
3代毛利元包が、
万治2年(1659)に6代毛利広規が、
弘仁2年(1845)に⑭代毛利親倫が、
それぞれ改修しています。
現在の拝殿は明治17年の再建。


イヌマキ巨樹群」。
本殿裏にあるイヌマキの林。
イヌマキは南西諸島に多い樹種のようで、
通常は照葉樹林内に散見される程度という。
日本でイヌマキが純林を形成するのは珍しく、
更に成長が遅い樹種である為に、
巨樹群が形成するのは稀のようです。
山口県指定天然記念物


興義隊士髷塚」。
慶応元年に阿川毛利家家中において、
隊士88人による興義隊が結成。
翌年の幕長戦争小倉戦争に参戦しました。
隊士らは戦勝祈願の為にを奉納し、
見事戦いに勝利して凱旋。
後にその髷を埋葬して祀ったのがこの塚。
碑は昭和51年に建立されたもので、
揮毫は阿川毛利家当主毛利勝雄とのこと。


攘夷台場木砲」。
正確な時期は不明ですが、
阿川湾にも砲台が設置されており、
大砲が間に合わなかった為か、
木製の模擬大砲が台場に置かれたようです。
遠くからは充分に威嚇となったようで、
こういう模擬大砲は後の時代にも造られ、
戦力不足を補っていたという。

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