栃木県下都賀郡 常楽寺/壬生藩鳥居家墓所

常楽寺は壬生町にある曹洞宗の寺院。
壬生胤業が寛正3年(1462)に創建し、
その菩提寺としていたようで、
鳥居家の入封後はその領内菩提寺となり、
壬生藩の庇護を受けていたようです。


本堂」。
本堂は文政3年(1820)に火災で焼失し、
嘉永3年(1850)に再建されたもの。
寺宝には鳥居元忠鳥居忠英の肖像画や、
鳥居家に関する古文書があるようです。


鳥居家累代之墓」。
境内墓地にある鳥居家の累代墓。
往時は個人の墓があったと思われますが、
現在は合葬されているようです。
但しその墓域はそれ程狭くはなく、
8代程度なら積めて置けそうなので、
歴代の墓は無かったかもしれませんね。


壬生家歴代の墓」。
かつての領主壬生家の墓。
こちらは覆屋付きのもので、
内部に五輪塔3基と石塔1基がありました。

鳥居家は藤原朝元の後裔と自称し、
鳥居忠吉の代に松平清康に仕えており、
その子鳥居元忠徳川家康の重臣として、
数々の戦で軍功を挙げました。
忠元は伏見城の戦いにて討死しますが、
家康はその忠義と戦功を高く評価。
以後の鳥居家は忠元の功績により、
二度も救われる事となります。
壬生藩定着後は廃藩まで続いており、
明治17年に子爵となりました。
現在も宗家は壬生町在住とのことです。

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