志賀海神社は志賀島に鎮座する神社で、
綿津見神社及び海神社の総本社です。
「志賀海神社」。
海の中道より志賀島に入ると、
一ノ鳥居より参道が北側に伸びており、
それを進むと社号碑と石段が現れます。
石段途中にはニノ鳥居が建っており、
そこから神域となっていますが、
今回は参拝者用駐車場に車を停めて、
この石段より参拝しました。
石段を登ると更に参道が伸びており、
その先にはまた石段が続きます。
「楼門」。
石段上にある楼門で、
昭和9年に再建されたもの。
楼門前には太鼓橋[育民橋]があります。
「拝殿」。
先程の楼門、奥の本殿と共に、
福岡藩に入封した黒田長政が造営しました。
古くは志賀島の北側、勝馬浜において、
表津宮、仲津宮、沖津宮がありましたが、
阿曇磯良により表津宮が現在地に遷座され、
仲津宮と沖津宮は摂社となったという。
本殿、拝殿は長政造営のものらしい。
祭神は綿津見三神で、
左殿に仲津綿津見神、中殿に底津綿津見神、
右殿に表津綿津見神が祀られ、
神功皇后、玉依姫命、応神天皇が、
それぞれ相殿神として祀られています。
「鹿角庫」。
奉納された1万本以上の鹿の角を保管。
加賀藩初代前田利長奉納の角もあるらしい。
神功皇后が三韓征伐の際に、
対馬で鹿狩りをした後に征伐を成功させ、
その角を志賀海神社に奉納してから、
武将達が戦勝祈願に奉納し始めたという。
「亀石と遥拝所」。
神功皇后が三韓征伐の際に、
無事凱旋できるよう祈願したところ、
雄雌の黄金の亀に乗った神々が現れ、
航路を守り導いたとされており、
後にその亀が石になって現れた為、
寛文10年(1971)に奉納されたという。
ここから対岸の大嶽神社、小嶽神社、
伊勢神宮、宮中三殿が拝せるようです。
境内から見た海の中道。
海の中道は志賀島と本土を繋ぐ砂州で、
全長は約8kmもあるようです。
■関連記事■
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