京都府京都市 九條邸跡

九條家五摂家のひとつ。
藤原北家九条流嫡流である公家で、
藤原忠通の六男九条兼実を祖とします。
五摂家筆頭の近衛家に次ぐ家格を有し、
その庶流である一条家二条家も、
九条流の五摂家となっています。


九條邸跡」。
九条家の邸宅は京都御苑の南端にあり、
現在は庭園と池が残されています。
近衛家の庭園と違い入る事が可能。


拾翠亭」。
九条池に架かる高倉橋より望む拾翠亭
拾翠亭は約200年前に建てられた茶室で、
現在も茶会が催されているとのこと。
春~秋の毎週金土に一般公開されますが、
訪問時は月曜日でした。


厳島神社」。
庭園内にある厳島神社
九条邸の鎮守社であったとされ、
平清盛が母祇園女御の為に、
兵庫築島に勧請したのが始まり。
これが12代将軍足利義晴により、
細川高国の邸内に移鎮されて、
更に26代当主九条道前が邸宅鎮守の為、
ここに移したとのこと。

幕末の当主は31代九条道孝
安政6年に死去した九条幸経の跡を継ぎ、
元治元年に国事御用掛に就任。
慶応3年に左大臣となっていますが、
九条家は幕府寄りであった為、
大政奉還後は参内停止を命じらています。
許された後は奥羽鎮撫総督府総督となり、
下参謀世良修蔵大山綱良仙台へ出向。
世良の暗殺を受けて秋田へ移動し、
秋田を本拠として戊辰戦争を戦いました。
凱旋後は明治天皇の相談役を務め、
明治39年に死去。
娘の節子大正天皇皇后となり、
昭和天皇の外祖父となっています。

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