二日市温泉は1300年以上の歴史を持ち、
博多の奥座敷と称される古湯です。
藤原虎麿が娘の瑠璃子姫の病気治癒の為、
武蔵寺の薬師如来に祈願したところ、
神託があって温泉を発見したという。
江戸期は福岡藩の御前湯が設置され、
温泉奉行が派遣されました。
明治に入って二日市駅が開業すると、
湯治客が多く訪れるようになり、
夏目漱石も新婚旅行に訪れたという。
今回は日帰り旅行の帰りに立ち寄りました。
「薬師如来堂」。
県道7号線にある薬師如来のお堂。
薬師如来の神託で開湯した事から、
「薬師温泉」とも呼ばれたようです。
※他に「次田の湯」「湯の原」とも呼ばれ、
明治以降は「武蔵温泉」と呼ばれました。
「御前湯」。
宝暦7年(1757)に福岡藩家老立花勘左衛門が、
新湯を掘って施設を整えた事に始まり、
翌年に6代藩主黒田継高を招きました。
以降は藩主専用の「留湯」として営まれ、
歴代藩主が湯治に訪れたという。
現在は共同温泉として営業しており、
天然温泉ながら大人250円で入浴出来ます。
今回は御前湯ではなく博多湯に入りました。
「博多湯」。
幕末の万延元年創業の博多湯。
源泉かけ流しで加水も循環もしておらず、
大人350円で入浴出来ます。
湯舟はそれ程大きくはありませんが、
子供も入れる良い湯加減でしたし、
湯も良かったと感じました。
休憩室で一杯やってくつろぐゆきちゃん。
※飲んでるのは「なっちゃん」です。
彼は温泉上がりには基本牛乳ですが、
残念ながら牛乳もフルーツ牛乳も、
コーヒー牛乳もありませんでした。
これが唯一の残念かな?
太宰府に滞留していた五卿は、
武蔵温泉(二日市温泉)に湯治に出掛け、
歓待を受けて感激した気持ちを歌とし、
これが市内各地に歌碑として残っています。
ゆのはらに あそふあしたつ こととはむ
なれこそしらめ ちよのいにしへ
三条実美
ひとならぬ くさきにさへも わするなよ
わすれじとのみ いはれけるかな
三条西季和
しもかれの おはながそてに まねかれて
とひこしやとは わすれかねつも
東久世通禧
ゆうまくれ しろきはゆきか それならて
つきのすみかの かきのうのはな
壬生基修
青 山 白 水 映 紅 楓
楽 夫 天 命 復 何 疑
四条隆謌
■関連記事■
・福岡県筑紫野市 五卿の歌碑
五卿も湯治に訪れています。
・福岡県太宰府市 延壽王院
五卿が滞留した宮司西高辻家の邸宅。
・福岡県太宰府市 太宰府天満宮
菅原道真を祀る八幡宮の総本宮。
