明治維新を否定的に検証する本が、
最近は沢山出ておりますが、
それのブックガイドってんだから、
どんなものだろうと読んでみました。
まず「否定的」「肯定的」というのが、
とてもナンセンスな考え方で、
歴史を二元的にとらえる考え方自体おかしい。
物事には良い部分も悪い部分もあるし、
歴史上の人物も良い部分も悪い部分もある。
失敗する事もあれば、
成功する事もあるわけです。
たとえば僕やブログを読んで頂いている方々も、
良かれと思ってやった事柄もあれば、
欲望のままにやった事柄もあったと思いますし、
諸事情で考えを殺してやった事柄もあったはず。
それを善悪で評価されたらたまったのじゃない。
僕らは「聖人君子」でも、
「極悪人」でもないんだから!
明治維新を否定的に検証する本ってのは、
大概が薩長(特に長州)を、
極悪人の集まりのように書いてあります。
ほぼ悪の秘密組織ショッカーのレベル。
つい最近、フードコートを歩いていると、
1000円札が落ちていました。
あっ!と思って通り過ぎた後ですぐ戻って拾い、
近くのブースに落ちていましたよと渡しました。
落とし物を届ける良いことをしたのですが、
頭の中では沢山の事を考えてました。
「そのまま持っていってしまったら、
1000円儲かるなあ・・。
けど周りに人がいるし、見られてるかも?
1000円程度で捕まりたくもないし、
そういえば最近運が悪い。
拾って届けたら良いことがあるかも?
ほっといて他の奴に取られるのもシャクだし、
ここは拾って店員に届けよう!」ってね。
行為自体は良いことなんですが、
考えてた事は小悪党です(笑)。
人ってこんなもんじゃないですか?
そんな二元的にとらえるような駄文が多く、
読んでなんら価値のあるものとは思えない。
ですがそういうのが巷に溢れているのは、
如何なものかと。
できれば全て読んで反論したいところですが、
僕も駄文を無理して読むのは辛い。
そういう本を集めて紹介してる本があるなら、
読まなくて良いのでこんな楽な事は無いですね。
そんな気軽な気持ちで読んでみました。
・・・で感想ですが、
取り上げた本はほぼ肯定的に書かれており、
本の最後に書かれるような解説集って感じ。
これではその本の解説を読むのと変わりない。
しかもこの本は「安部晋三首相」という言葉が、
至る所に登場します。明治維新の本ですよね?
どうもこれ自体が現政権批判本だったようです。
もうね。うんざりなんですよ。
政権の批判をするならその政策を批判して!
明治維新など歴史にかこつけて、
政権批判するのはやめてほしい。
結局、長州=悪人、
長州出身の政治家=悪人って言いたいだけ。
それを遠まわしに語られるんだから、
読む方はうんざりです。
でも、実際知らなかった本も知れたし、
読んでみようと思ったものはあったので、
無収穫ではありませんでした。
■関連記事■
・「明治維新という過ち」原田伊織
余りにも酷い内容です。
・歴史を善悪で区別するのはナンセンス
正義と悪って・・子供か!
・何度も書いてますが・・・。
知られざるタブー・・なんで知ってんの??