昌福寺は徳地にある曹洞宗の寺院。
元々は福生寺という尼寺だったようで、
後に荒廃していたものを、
慶長元年(1596)に雲甫永岳和尚が再興し、
正福寺となったとされます。
「昌福寺」。
正福寺は明治3年に禅昌院と澄月院を合併し、
翌明治4年に昌福寺と改称。
元治元年に奇兵隊と膺懲隊が、
三田尻から徳地に転陣した際には、
膺懲隊の屯所となっています。
「本堂」。
本堂は新しいもののようで、
駐屯当時のものではありません。
正福寺には膺懲隊が駐屯した他に、
撃剣場としても使用されたようで、
山口に転陣する前の半月の間に、
両隊の隊士らが撃剣訓練を行っており、
これが後の内訌戦に生かされました。
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徳地での奇兵隊本陣跡。
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膺懲隊が内訌戦の際に駐屯。