関門海峡は無数の船が毎日のように行き交い、
とても素晴らしいロケーションなのですが、
近年の人口減少に反して、
海岸線に高層マンションが建ち始めました。
特に阿弥陀寺町には何棟もマンションが建ち、
たかだか人口20万人の中核市なのに、
入る人いるの??と思っちゃうほどです。
「阿弥陀寺町」。
国道9号線から関門橋を眺めた様子。
ベランダから関門海峡が望めるって、
たしかに素敵でしょうけどね。
花火大会も特等席で観られるでしょう。
まあこういうのが建って人口増加に繋がれば、
それはそれで良い事なのかな?
さて、そんな高層マンションが建ち並ぶ中、
小さな小さな漁港がそこにあるのです。
阿弥陀寺町周辺(壇ノ浦漁港の場所)
本当に小さな漁港です。
この壇ノ浦漁港に隣接する家々は、
舟屋と呼ばれる形態の家屋で、
階下からすぐに漁に出られるという、
特殊な造りになっています。
高層マンションと舟屋のコントラストが、
なかなかシュールな雰囲気。
ここの漁師は平家の残党という言い伝えがあり、
海底に沈んだ幼帝や平家一門を弔うために、
正座しての一本釣りを行っていたらしい。
※現在もそうしているのかは知りません。
ここは八軒屋町と呼ばれており、
家が八軒あったのだろうと思いますが、
現在はもっとあります。
この港の北側に砲台が設置されたという。
・・で、その北側ですが、
どこに砲台が設置されていたのか?
奥に建ってる家屋のあるあたりでしょうか?
今でこそ防波堤に変わっていますが、
壇ノ浦漁港には室町時代からの石組みが、
今も所々にその面影を残しています。
■関連記事■
・下関市阿弥陀寺町 紅石山砲台跡
赤間神宮の裏手にある小倉戦争時の砲台跡。
・下関市阿弥陀寺町 梅ノ坊砲台
阿弥陀寺の諸坊に置かれた台場跡。
・下関市阿弥陀寺町 赤間神宮
赤間神宮は元阿弥陀寺でした。