島根県鹿足郡　森鴎外/西周旧宅

太皷谷稲成神社を参拝後、
ラッキーな事にＳＬを見れました。
土日祝は新山口～津和野間を、
ＳＬ「やまぐち号」が走ってます。
大きな汽笛と蒸気機関の音が、
大迫力でしたね。

森鴎外は舞姫で知られる小説家ですが、
同時に翻訳家でもあり、
軍医最高位にもなった軍医でもあります。
旧宅は武家屋敷から離れていますので、
歩いて来るには少々難あり。
貸し自転車をお勧めします。
旧宅の傍には森鴎外記念館が隣接。

「森鴎外旧宅」。
森鴎外は津和野藩藩医50石森家に生まれ、
明治５年に上京するまで１１年間、
ここで暮らしています。

「鴎外先生詩碑」。
鴎外の詩が記されていますが、
後で調べてみると、
碑を撫でると記憶力が良くなるそうな。
知ってたらみよちゃんに撫でさせたのに。

鴎外旧宅から津和野川を挟んだところに、
西周の旧宅があります。

「西周旧宅」。
西周は「にしあまね」と読みます。
中国人でも坊さんでもありません。
藩医の家に生まれて蘭学を学び、
その才能を幕府によって見出され、
津田真道、榎本武揚らとオランダに留学。
帰国後は徳川慶喜の側近として活動します。
こういうところは幕府の方が、
諸藩よりも実力主義ですね。
維新後は啓蒙家として活躍。

主屋は再建されていますが、
「土蔵」は当時のものだそうです。
西周はこの土蔵で勉学に励みました。

土蔵に残されている勉強部屋。
3畳の部屋が土蔵の中に残されています。

津和野はほんとに小さな町ですが、
とても魅力的な町でもあります。
幕末関連ではありませんが、
千姫事件の坂崎直盛が治めており、
側溝の鯉は直盛が蚊の発生を防ぐ目的で、
養殖したとされています。
そんな歴史の息付く町。
皆さんも是非行ってみては？