下関市赤間町 大坂屋跡

大坂屋稲荷町遊郭にあった大妓楼。
当時としては高層の3街建で、
建物は対帆楼と呼ばれていたという。
この対帆楼は小高い丘の上にあった為に、
非常に目立っていたようです。

全国に知られた格式高い稲荷町遊郭で、
その最大の妓楼であった大坂屋には、
坂本龍馬西郷隆盛小松帯刀
高杉晋作伊藤博文中岡慎太郎等々、
多くの志士が訪れました。


大坂屋跡」。
跡地の東京第一ホテル下関は廃業。
コロナ禍には勝てなかったようです。
この場所はこれからどうなるのか、
非常に気になるところですね。
議論の分かれる対帆楼会談は、
この大坂屋で行われたとされ、
晋作と西郷は会っていたのか?
晋作と西郷は会っていたのか?2
下関戦争の講和成立後には、
伊藤がアーネスト・サトウを接待し、
日本最初の西洋料理を振る舞ったとも。
アーネスト・サトウにふるまった西洋料理
※接待は大坂屋ではなく本陣佐甲家説も。
 僕的には格式が高いとはいえ、
 外国人を妓楼で接待するのかは疑問。
 佐甲家での接待が普通かと思います。

大坂屋は維新後に廃業しており、
建物は売られて高級料亭となったようで、
伊藤の命名で鎮海楼と改称。
後の空襲で焼失してしまっており、
跡地に東京第一ホテル下関が建設され、
40年間営業を続けた後に廃業。
現在に至っています。

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