玄武館は千葉周作が開いた剣術道場で、
幕末期の江戸三大道場の一つとされました。
千葉周作は幼少期より北辰夢想流を学び、
後に小野派一刀流中西派の浅利義信に入門。
義信の婿となって浅利又一良と名乗りますが、
組太刀の改変で義信と意見が合わず、
独立して北辰一刀流を創始しています。
「千葉周作玄武館跡/東條一堂瑶池塾跡」。
千葉周作は最初品川に道場を開き、
後にここに移転したようです。
その東隣には儒学者東条一堂が、
私塾瑶池塾を開いていたようです。
著名な門弟は森要蔵、庄司弁吉、
塚田孔平、稲垣定之助、井上八郎、
大野佐吉、小澤寅吉、海保帆平、
熊谷源十郎、下江秀太郎、平手造酒、
馬淵桃太郎、毛利荒次郎、日比谷健次郎、
清河八郎、山岡鉄舟、坂本龍馬、
山南敬助、藤堂平助などなど。
周作の長男千葉寄蘇太郎は、
周作に先立って30歳で死去。
次男千葉栄次郎も、
文久2年に30歳で死去。
三男千葉道三郎が宗家を継ぎますが、
明治5年に38歳で死去。
四男千葉多門四郎は病弱たったようで、
文久元年に24歳で死去。
後継者のいない玄武館は消滅しています。
■関連記事■
・東京都台東区 全生庵/山岡鉄舟墓所
門下生山岡鉄舟の墓所。
・東京都豊島区 雑司ケ谷霊園
周作の弟千葉定吉親子の墓。
・東京都千代田区 練兵館跡
三大道場練兵館の跡碑。