山口県萩市 亨徳寺/国司家墓所

亨徳寺は萩市北古萩町にある曹洞宗寺院。
享徳元年(1452)に大内教弘が創建しており、
はじめは真言宗の寺院だったという。
寺号は創建の年号に由来するようで、
元亀年間には曹洞宗に改宗し、
海潮寺の南側(現海潮寺墓地)に移転しますが、
慶安2年(1649)に火災で焼失しています。
後に国司備前による浄財勧募が行われ、
再建されて現在地に移転しました。


三門」。
元禄8年(1695)建立の三門。
大戸に鳳凰孔雀の彫刻があり、
飛騨甚五郎の作と伝えられています。
夜になると両鳥が徘徊していたようで、
クチバシと足が無いとのこと。
聚楽第の北門を移築したとの説もあります。


本堂」。
本堂は大正10年に火災で焼失。
その後の昭和3年に再建されています。


国司家墓所」。
寄組国司家の墓所。
上記のように国司家との縁があるようで、
萩での墓所にもなっています。
※領内の墓所は宇部市の天龍寺

17~20代当主の墓がありました。

諦良院殿謙外恭温居士
 窕松院殿淑相智窈大姉
」。
17代当主国司就相とその室の墓。


玄猛院殿祐岳道威居士」。
18代当主国司就孝の墓。


瑞應院殿亀峰玄誉居士(右)」、
天覺院殿照山本源大居士(左)」
19代当主国司元善の墓と、
20代当主国司純行の墓。

もうひとつ。
乾龍院殿巌道盛〇〇居士」。
という墓がありましたが、
誰の墓か特定出来ませんでした。

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