皓臺寺にある砲術家坂本天山の墓所。
大仏殿の近くにあります。
「天山先生坂本君之墓」。
江戸中期の砲術家坂本天山の墓。
天山は高遠藩出身の砲術家で、
大坂に出で砲術家荻野照良に学び、
荻野流砲術を発展させて天山流を創設。
[周発台]という画期的な砲台も発明し、
高遠藩の軍制に採用されています。
砲術のみではなく儒学や復古学も修め、
藩で郡代にも任命されていますが、
失脚して蟄居処分になっており、
後に高遠藩を脱藩しました。
その後は大坂で砲術や儒学を教え、
彦根藩、長州藩、大村藩に招かれており、
長崎で平戸藩士にも教授しています。
吉田松陰は長崎滞在中に、
皓臺寺で坂本天山の墓に参拝。
山鹿流軍学の師範であった松陰も、
天山の高名は聞き及んでいたようです。
後に江戸遊学に出た松陰は、
大坂で天山の四男坂本鉉之助を訪問。
砲術について教えを乞いました。
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