籠神社は丹後国一宮。
奥宮に豊受大神が鎮座していたようで、
伊勢神宮内宮に鎮座した天照大神が、
内宮に近い山田に豊受大神を呼び寄せて、
豊受大神宮(伊勢神宮外宮)が創建。
また天照大神が4年間鎮座したとされ、
これらの事から[元伊勢]となっています。
現在祀られている祭神は彦火明命で、
宮司海部氏が白鳳11年(671)に籠宮と改称。
[元伊勢籠神社]とも称しています。
「一の鳥居」。
国道178号線沿いにある一の鳥居。
駐車場は有料で少しお高く700円でした。
天橋立もある有名観光地ですので、
妥当なお値段かもしれません。
「二の鳥居及び神門」。
一の鳥居の石造に対し二の鳥居は木造。
双方共に神明鳥居です。
奥の神門は神明造の四脚門。
「拝殿」。
神門以降は撮影禁止ですが、
前神門から上手に撮影出来ました。
籠神社の社殿は伊勢神宮と同じ神明造。
弘化2年(1845)の再建とされます。
祭神の彦火明命は天火明命とも呼ばれ、
天武天皇の曽祖父瓊瓊杵尊の兄。
竹で編んだ籠に乗って現れたとされ、
この故事から籠神社とされました。
特別な日のみ授与される産霊守があり、
新月の日には黒色、
満月の日には白色のお守りが売られます。
文政13年(1830)5月11日。
豊受太神宮が伊勢から帰国する噂が立ち、
籠神社の神前の扉が開いたとされます。
この日より宮津城下より多く参詣が始まり、
職人町では組単位で幟を奉納。
近隣の峰山、田辺、久美浜の他、
美作や因幡からも参詣があったようで、
この参詣ブームは盆過ぎまで続きました。
何でそんな噂が出て来たのか不明ですが、
こういうのは自然発生なのでしょう。
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