九品寺は瀬高町本郷にある臨済宗寺院。
寺の由緒は調べても判明しませんが、
古い寺であることは確かなようです。
この九品寺に立花帯刀家の墓所があります。
「本堂」。
古そうですが改修もされいる模様。
由緒もわからないので築年も不明です。
藩政時代に矢部川の治水事業に貢献し、
大きな業績を残した父子の墓が、
本堂の裏手にあります。
「田尻惣助の墓(左)」、
「田尻惣馬の墓(右)」。
田尻家は戸次道雪の頃よりの家臣で、
田尻河内守鎮春の代から道雪に仕え、
その鎮春から6代目が田尻惣助でした。
田尻惣馬はその息子(次男)で、
父子共に元禄5年(1692)に御書院番となり、
同8年(1695)に父惣助が普請役として、
千間土居と呼ばれる堤防を新設。
子の惣馬も父の指導で技術を身に着け、
30余年間普請役として治水事業を手掛け、
柳河藩領に多くの業績を残しました。
更に奥側に帯刀家の墓が並びます。
「韜光院殿朽木常安大居士」。
2代当主立花茂高の墓。
茂高は立花帯刀家初代立花重虎の嫡男で、
貞享3年(1686)に家督を相続。
元禄10年(1697)に幼少の嫡男に家督を譲り、
朽木と号して17年の隠居生活を送っています。
ここにはこの他に茂高の長男立花亀次郎や、
末娘の香桂院の墓も並んでいました。
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