素盞嗚神社は備後国一宮を称する神社。
一宮を称する根拠は不明ですが、
延喜式神名帳の記載によるともされます。
天武天皇年間(673-686)の創建とされており、
素盞嗚尊が主祭神として祀られましたが、
後に神仏習合で牛頭天王に祭神が変化。
真言宗系の天王寺が別当寺として建立され、
本堂には聖観世音菩薩が祀られました。
明治以前の社名は江熊祇園牛頭天王社で、
神仏分離令以降に素盞嗚神社と改称。
現在に至っています。
「大鳥居」。
鳥居はこの大鳥居ひとつだけ。
元禄7年(1694)の建立とのこと。
「随神門」。
左右に櫛岩間戸尊、豊岩間戸尊が鎮座。
創建時期は不明ですが古いものです。
「神楽殿」。
7月に行われる祇園祭の際には、
ここに3基の神輿が飾られるとのこと。
基本的に神楽は催されていないようですが、
石見神楽が奉納されたこともあったようです。
「拝殿」。
入母屋造瓦葺の拝殿。
「本殿」。
福山藩初代藩主水野勝成が再建した本殿。
上記したように現在の主祭神は素戔嗚尊。
神仏習合で本地とされる牛頭天王となり、
明治初期に素盞嗚尊に戻されました。
配神は妻の稲田姫命と子の八王子。
「戸手天満宮」。
瓦葺入母屋造の仏式の建物で、
江戸時代中期の再建とされます。
元々は別当天王寺の本堂で、
聖観世音菩薩を本尊として祀っていましたが、
※一般的に牛頭天王の本地仏は薬師如来で、
観音が祀られるのは珍しいようです。
神仏分離令の後は菅原道真を奉祀し、
現在は天満宮となって残されました。
境内には南西にあった相方城より、
城門2棟と櫓が移築されています。
このうち櫓は火災で焼失しましたが、
城門は2棟共に現存。
「北門」。
「中門」。
双方共に現存する戦国山城の城門では、
最古級の建築物とされています。
●著名な神社、神宮
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