維新後に公爵となっていた毛利宗家当主毛利元昭は、
本拠を山口県に定めて邸宅を建てます。
父毛利元徳が定めた家範、
「公爵毛利家の本拠は、
山口の土地健康にして且つ交通便利の地にする事」により、
東京ではなく山口県に建てられました。
現在、その毛利邸は毛利博物館及び庭園として、
国指定の名勝となっています。
「毛利邸表門」。
城門のような豪壮な総欅作りの藥医門。
「毛利邸本邸(毛利博物館)」。
当時内務大臣であった井上馨が、
多々良山の南麓に場所を選定したとされる。
・・ということは公金?さすが毛利宗家の邸宅。
城の本丸御殿のようです。
大正5年に完成し、直後に大正天皇も宿泊。
その後も天皇、皇后が宿泊しています。
中は伝統的な和風建築ですが、
当時の最新技術が盛り込まれています。
邸内の電力はすべて自家発電で、
湯殿には給湯施設が設けられ、
各部屋はインターホンで結ばれていたらしい。
快適ですねぇ。
邸宅もさることながら、すごいのは庭園。
2階から眺める風景ですが、どこまでが庭園なのかわからない。
で、庭園(内庭)に行ってみます。
向うに見えるのが本邸。
7934㎡の巨大な瓢箪池を配した回遊式庭園で、
石組・植栽・芝生・回遊路・石橋・東屋などを施して、
池と林丘を調和させています。
よくわからないポーズを取っていますが、
みよちゃんはいつものように大はしゃぎ。
この毛利邸(多々良御殿)の主である毛利元昭は、
上京する以外、生涯をほとんどこの邸宅て過しています。
書が得意で多くの石碑の揮毫を行った元昭ですが、
その揮毫はこの毛利邸で書かれたものなんでしょうね。
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