「おろしや国酔夢譚」を視聴。
この映画は平成4年に公開されたもので、
主演の緒形拳を始めとして、
西田敏行、川谷拓三、三谷昇、沖田浩之と、
主要キャストの殆どが他界しています。
往年の名俳優を久しぶりに観て、
非常に懐かしいなと感じました。
漂流してロシア帝国に辿り着き、
紆余曲折の末に女帝との謁見に成功し、
再び日本に戻った大黒屋光太夫を題材とし、
嵐に遭い漂流するところから始まります。
幕末より少し前のお話ではありますが、
大黒屋が持ち帰ったロシアの情報より、
外国勢力への防衛意識が高まる訳で、
全く関連しない話ではありません。
現在の両国関係を鑑みると、
色々と思わざるを得なくなりますが、
その舞台の殆どがロシア国内な訳で、
ソ連崩壊直後のロシアの協力なくては、
この映画は創れなかったでしょう。
当時のロシアの対外関係委員会議長は、
現大統領ウラジーミル・プーチン。
だからどうという事はありませんが、
描かれるロシア帝国は素晴らしい文明国で、
人々の多くも善良に感じられました。
もちろん賢帝エカチェリーナ2世の治世で、
ロシア帝国が偉大であった時期もあります。
大黒屋ら漂流者は虐げられる事はなく、
むしろ帰国後の方が罪人として扱われる。
制作された時代の背景もある事でしょうし、
未だ東側に幻想もあったかもしれません。
また小説や事実との差異も指摘されますが、
そんな事は映画ですので仕方ないですし、
現代でいう「異世界転生モノ」のようで、
映画としては十分に楽しめました。
■関連記事■
・(映画)幕末
坂本竜馬を描いた古い映画。
・(映画)合葬
上野戦争を描いた漫画原作の映画。
・(映画)半次郎
桐野俊秋を描いた映画 。
