僕の小学校時代の時代劇といえば、
水戸黄門、暴れん坊将軍、遠山の金さん、
銭形平治、大岡越前・・
色々と思い出されますが、
その中で異色だったのは、
やはり「必殺シリーズ」でしょう。
その多彩な殺し技をマネしてましたが、
人気は三味線屋勇次と飾り職人の秀でしょう。
僕も三味線の糸を口に咥え、
引っ張るのを真似ていました。
勿論三味線の糸ではなく黄色の釣糸・・。
しかしその多彩な殺し技は、
現実には物理的に不可能だし、
時代もシリーズによって元禄だったり、
天保だったり幕末だったりします。
そんなことは小学生の僕には、
わからなかったんですけどね。
さてそんな必殺シリーズですが、
DVDを借りようとゲオに行った際、
ふと目に入った「大老殺し」の文字。
大老って事は桜田門外の変モノかと、
何気に手に取ってみました。
大老殺しという物騒なタイトルに、
下田港の殺し技珍プレー好プレーのサブタイ。
色物の雰囲気がぷんぷんします。
米総領事ハリスを慰労するということで、
日米対抗ベースボール大会の開催が決定。
日本野球史を無視した設定なのですが、
それを仕切るジョン万次郎は江夏豊。
その大会の日本代表監督に選ばれたのが、
われらが中村主水というわけです。
一方で貿易による損失を恐れた御用商人達は、
主水とは別の仕事人達にハリス暗殺を依頼。
そのリーダーは何でも屋の加代さん。
この加代さんはレギュラーシリーズでは、
どちらかというとコメディ担当なのですが、
今回はシリアス担当です。
加代らの仕事人グループは、
主水のチームに参加。
試合中の事故を装って暗殺しようとします。
彼らは井伊直弼の命を受けていたのですが、
井伊は米国を怒らすのはまずいと、
自ら出した暗殺の指示を撤回して、
地獄組に仕事人抹殺を依頼。
加代に直接中止命令出せばいいのにね・・・。
で、加代の部下らは殺られてしまうのですが、
地獄組の首領鉄眼はロケットパンチを発射し、
目から謎の光線を出す超人のようなお人。
加代は逃亡して主水ひとりとなってしまう。
前後しますが主水はハリスの女中となり、
差別を受けたお吉と知り合っています。
地獄組の襲撃より2年後、
お吉と再会した主水は、
お吉を不幸にした張本人が井伊と確信し、
お馴染みレギュラーメンバーと共に、
大老殺しに乗り出します。
すごいストーリーでしたが、
最近の脚本家が変な脚本作ってますが、
これくらい潔いハチャメチャぶりのほうが、
観ていてもイラつきませんね。
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