嘉永5年2月10日~14日。
日野三九郎宅を出て中川立庵を訪問。
立庵と息子の中川東庵、
仙台藩士の氏家晋と談話。
商人味形関右衛門の案内で日和山に登る。
新潟から北前船で松前まで行こうとするが、
そこまでの船は出ないとのことで、
急遽佐渡へ行く事にする。
新潟2日目以降は中川宅に宿泊。
※新潟総鎮守の白山神社には、
「中川立庵碑」が建てられており、
松陰の漢詩が刻まれています。
2月14日。
①中川宅を出発。
②内野を経て③赤塚を通り、
④岩室宿に宿泊。
2月15日。
岩室を出て石瀬に出て、
越後一ノ宮の⑤弥彦神社を参拝。
野積を経て⑥寺泊を海岸沿いに進み、
⑦出雲崎に到着する。
以後2月26日まで天候不良で足止め。
※日記には寺泊の菊屋聚感園が記載され、
配流された順徳天皇を哀れんでいます。
2月27日。
出雲崎を出港して佐渡小木港へ。
2月14日~2月27日の行程。
下船すると関門があり、
郷貫、姓名、年歯を提出し許可を得る。
この日は小木港に宿泊。
2月28日。
①小木を出発。
小比叡、村山、②小泊、高崎、
③背合、渋手の諸村を経て、
真野村の④順徳天皇山稜に参拝。
海岸沿いを歩いて⑤四日町、河原田、
五十里を進み、
⑥沢根を越えて⑦相川に到着。
翌日佐渡代官所の蔵田太中を訪ね、
閏2月2日まで金山や製金の様子を見学。
※嘉永5年には閏月があり、
2月の次に閏2月がありました。
2月28日の行程。
つづく。
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